はい皆さんこんにちは。本連載、大尊敬する某大先生に「餅つきみたいですね」と言われました。チャット対談、第11回でございます。今回のゲストはすごいですよ。最強の企業公式アカウント、SHARPさんの登場です。
8月23日に開催予定のオンラインイベント「やさしい医療のかたちTV」で、ほむほむ先生とタニタさん、それにSHARPさんとの鼎談企画があるんですね。
そうしたご縁もあり、また「SNSコミュニケーションとリアルでのコミュニケーションの違い」を伺えればと思いましてお呼びしました。なにしろSHARPさんといえばフォロワー数842,774名(2020.6.19現在)。この巨大アカウントの中の人登場で、本企画、タイトルまで微妙に変わりまして、今回は「犬と病理医と家電屋さん」でお届けしたいと思います。
参考:
第1回 診察室を広げたい! 犬と病理医、小手調べ
https://snsiryounokatachi.hatenablog.com/entry/2020/05/15/225842
第2回 『サプリ』とケア!? 犬と病理医、盛り上がる
https://snsiryounokatachi.hatenablog.com/entry/2020/05/20/120000
第3回 犬と病理医、チャットで文献が出せる仏に出会う(ほむほむ編・前編)
https://snsiryounokatachi.hatenablog.com/entry/2020/05/27/073000
第4回 ベーカー街のやさしい小児科医(ほむほむ編・後編)https://snsiryounokatachi.hatenablog.com/entry/2020/05/29/073000
第5回 犬と病理医、脱線に付き合ってくれる外科医に出会う(けいゆう編・前編)
https://snsiryounokatachi.hatenablog.com/entry/2020/06/03/073000
第6回 医者を使い倒せ! コミュニケーションのアップデート(けいゆう編・後編)
https://snsiryounokatachi.hatenablog.com/entry/2020/06/05/073000
第7回 犬と病理医、医療情報の源流をたどる(医書出版社編・前編)
https://snsiryounokatachi.hatenablog.com/entry/2020/06/10/073000
第8回 八百屋の軒先で医療情報を売れ(医書出版社編・後編)
https://snsiryounokatachi.hatenablog.com/entry/2020/06/12/073000
第9回 犬と病理医、熟慮の漫画家と語る(こしのりょう先生編・前編)
https://snsiryounokatachi.hatenablog.com/entry/2020/06/17/073000
第10回 「キャラクターの中にすべて入っている」(こしのりょう先生編・後編)
https://snsiryounokatachi.hatenablog.com/entry/2020/06/19/073000
■大きすぎる「アバター」の感覚
おはようーーございます。本日もよろしくお願いします。まずは恒例のテストから。
先日当社のそこそこ偉い人から「あのチャットのやつおもしろいね」と言われました。「ありがとうございます」と返事したんですが、Twitterアカウントは教えてもらえませんでした。あはは。あはははは。
だいじょうぶそうですね。 本日のお題です。
【犬と病理医と家電屋さんのお題】
・自己紹介
・マスク販売おつかれさまでした
・SNS時代のコミュニケーション(たとえば「SNS上の性格」や「SNS上の交遊関係」と、「SNS外の性格」や「SNS外の交遊関係」はどう違うか? どう変わったか?)
・「公式アカウント」と「個人アカウント」の違い ・情報を届ける際に気を付けていること
・コロナ禍で何が変わりましたか?
ちなみに我が家の冷蔵庫と空気清浄機はSHARP製です。
だいじょうぶそうじゃないな。
あ、こんちは。
ぼくのスマホと電子辞書もSHARP製です。
たとえば自分の著作とか、担当編集作品とかだとさ、「読みました」とか言われると、照れくさかったり、微妙な気分になるじゃないですか。
おっ、はい。
これ、SHARPくらいの大企業だとどうなんでしょうね。「自分が褒められてる感」ってあるんですかね。なんというか、アバターが巨大すぎる感じがしないのかな。
その問いかけって簡単に答えられる規模じゃないさまざまな感情がうごいておもしろいなあ。
目いっぱい大きいアバターだと、たとえばアメリカ人から「日本人すごいねー」とか言われても、なんか微妙な感じがしますよね。その中間くらいなのかなあ。。。
「同じ店につとめる同僚が作った製品」なのか、「わが店の品物たち」なのか、でかくてそこまでイメージが強くないのか……。
いまGoogleで「SHARP 従業員数」で検索したら、特別画面で「41,898」って出ましたよ。Googleすごいな。SHARPがすごいのかな。
そんな機能が。うちもやってみます。
■3人で話すのは、いつぶり?
(チャットルーム入室音)
お、いらっしゃったかな?
特別画面、出なかった。まけた。
キャンプ地はここかい?
おはようーございますーー。
おそくなりました、おはようございます
手練れが来た。
この3人で話すのは、「SNS公式アカウントナイト」の打ち上げ(2020年1月)以来でしたっけ?
五反田!
や、その後のOSAKAじゃないか。
あ、大阪の「ハローライフ」のイベントの打ち上げでコッピ―さんを交えて話しましたね。
そうだった。大阪の中之島だった。
(SNS公式アカウントナイトの打ち上げの3次会で行った)五反田の微妙な雰囲気の中華料理屋のカウンターは、インパクトが強いのでよく覚えています(3人で並んでハイボールを飲みました)。
■小国なみのフォロワー数
結局、毎回手振ってわかれる場面しか覚えてないんですがこれ何か病気でしょうか?
きみ「これ病気かどうか」調べるプロじゃなかったっけ。
おっ質問がうまいですね、ご職業は?
さてさっそくですが始めましょう。こんにちは、編集者のたらればです。
おなじみ病理医ヤンデルです。
流れ流れて公式アカウント @SHARP_JP の運営者です
登場シーンかっこいいな。
お、これまでにない自己紹介ですね。ええと、Twitter担当者になってから何年ですか?
担当歴は2011年からなので9年。延々とワンオペです。
ごりっぱです。
その前は広告屋でした。テレビCMなどの。
すげえなーー。個人アカウントでもなかなか難しいですよ。9年って。それで現在フォロワー数84万3000人。
_人人 人人_
> 突然の市町村 <
 ̄Y^Y^Y^Y ̄
_人人 人人_
> もはや小国級 <
 ̄Y^Y^Y^Y ̄
マスクでめっちゃ増えました。期せずして。たぶん10万くらい一気に。
あれもおつかれさまでしたねえ。
おお、うまいつながりだ。段取りをわかってらっしゃる。 マスク販売、おつかれさまでした。
ぼくは今フィジーとかコモロの人口が85万人くらいだってのを検索してた。段取りわすれてた。
思い出せ。
■マスク製造・販売で感じた「久々の感覚」
マスクの時は久しぶりに、「マス」と向き合っている感覚になりました。30万いいねとかリプが5000とか来るので。ツイッターの向こうが日本の人口という感覚です。
リプライ5000件…。。
ちょっと思考を同期させるのに時間がかかることばだ。
これ、おもしろい話だなあ。アカウントが巨大になっても、普段は「この呟きがフォロワー全員に届いてる」ってこと、あまり意識しないですよね。「このモニタの向こうにフォロワー全員いるんだ」って。 ここには認知の限界があると思うんですよね。年がら年中は無理、みたいな。たぶんテクノロジーとコミュニケーションの進化に、人間の認知能力が追い付いていないんじゃないか。
ふだんはやっぱり、往来の人に向けてしゃべってる感じですよね。そして時おりのれんをかき分けて軒先に入って来る人と一対一でしゃべる。
その「ふだん」の認識がいいよね。
あ、そうか、「続けられる人」って、そういう感覚なのかもしれませんね。「目の前のお客さんに対して話しかけられ続ける人」。
でもそういう巨大な塊に対峙する経験もしているので、この感じ、ひさしぶりだぞと。ほら私の会社、ずっと経営が傾いてて、買収騒ぎが数年にわたってあったので。
「八百屋ののれんの向こうに国民が押し寄せた」のは、かつてシャープさんがいってた、「火事案件」のとき以来かしら。
そうそう、自分は燃えてないけど、軒先の後ろの母屋がぼうぼう燃えてる感じ。
(戸板一枚下は地獄、みたいな話ですよね。。。)
火の粉が飛んでくる。
■炎上した時に決めた方針は「知らん顔はしない」
その話も聞きたかった。在任9年でいろいろあったじゃないですか。それこそ紆余曲折、艱難辛苦。そうしたなかで、運用方針に変化はありましたか?
あの時に覚悟を決めたのは、母屋が燃えてるのに知らん顔してるのは変だ、ということです。燃えてることを受け止めつつ発信するということで、それはいまも変わらない方針です。あるのにないふりをするのも変だし、ないふりをしたってなくなるわけでもない。
なるほど。火の粉が飛んでくるって感覚じゃなくて「自分ちが燃えてること」に腹くくったんだ。
マスク製造販売の場合はポジティブな反応のほうが多かったのでは?
もちろん(経営が傾いて炎上した)当時は非難とか心配という世間の声がベースだったし、マスクは塊の底にある感情が「期待」なので、トーンはちがいます。ただサーバーが落ちることで、期待がみるみる怒りに変容する様はハラハラしました。
うわーーーこわい……。。。王蟲の目の色が変わっていくのを見守る感じか。。。
ハラハラで済んでるのがすごい。済んでないかもしれんが。
これ、聞きたかった話だなー。SNSアカウントって、「何分の1か」っていう違いはあっても、自分成分がかなり入るじゃないですか。その、アカウントの自分の部分が傷つくんですよね。SHARPさんくらい巨大なアバターになっても、やっぱり傷つくものなんだなあ。。。と。
その期待から失望への変容をどう言及して発信を続けるかはちょっと神経を使った。
自分のツイートのリプライ数が見た事ない数字になると、物理的に指が震えますよね。。。
そのあたりのツイート全部読んだよ。読んだけど、印象の総体が複雑すぎてちょっと真似できないと思った。
毎日ツイートしてたもんなあSHARPさん。。。
毎日ツイートするってすごいよね……。
きみもぼくも毎日しぬほどツイートしとるやないかい。
■「人間がぜんぶ受け止めています」というメッセージ
でもね、無機質に表示される 502 Bad Gatewayじゃないんだし、(大した地位のない社員でも)人間がぜんぶ受け止めています、という表明はぜったいに有効だと思います。
ああいう経験ってなかなかないですよね。人気バンドのライブ直前に押し寄せる観客を前にして「本日は中止です」って言わなきゃいけない係の人みたいな感覚、、、、なのかな。想像がむずかしい。
「人間の表明」は有効だろうけどそれって「メガンテは有効だと思います」に近いな。
自分が敵もろとも爆発して仲間を救う魔法ね。
賢者としてレベルアップしないとそうそう撃てるもんではないですよ。たいしたもんだ。ぼくはあそびにんのままがいい。
「じゃあコールセンターの電話応対も同じじゃないか」となるけど、私は毎日コミュニケーションしてるから、人となりを纏えているので、得なんですよ。
わ、おもしろい! そうか、「ここに人間がいるぞ」という表明は、自分側だけじゃなく相手側にとっても有効なのか。
(「纏えている」の読み方をこっそり検索する→「まとえている」かあ)
■「担当者」という肩書よりも温もりがあること
こしのりょう先生のチャット回でさ、「医療界(看護師界)の話が、描いてるときに自分事になった」って言ってたじゃないですか。あの話を伺って、こしの先生の作品を読んで、「あ、【看護師】という存在から【その前に、まず人間】という存在になった」という感覚があったんですよね。
snsiryounokatachi.hatenablog.com
まず人間。
ここで「キャラクター」の話になるの、すごく面白いです。鳥肌たってる。
うん。
「シャープさん」というキャラクターがあると、コミュニケーションが楽になるわけですよね。
それが「毎日コミュニケーションしてるから、人となりを纏えている」ということか。
それはたぶん「担当者」という肩書よりも、すごく温もりがあって、交流可能で、理解可能な存在になると。
シャープの書き方、「キャラクターを纏う」ことを「纏えている」というように、「可能+受動」みたいなニュアンスにしてるのおもしろいなあ。
企業への誹謗中傷は、たぶん壁に石を投げてる感じだから、壁の向こうに人間がいたという証明にリアリティがあるのだと思います。これはタレントさんへの誹謗中傷とまた微妙に違うけど、職業的使命をもって社員がSNSを使う場合には、勘所のような気がする。
おもしろいなーー。「シャープさん」と、中の人(実在人物)との「差」って、この9年で変わりましたか?
現実の私は、ちょっといい人になったかも。
いい人になったんだ。
わ、「ゴースト(心)」のほうが「義体(アカウント)」に寄ってきたと!
アカウントの人となりに引っ張られた。
■「医師」というアバター、「ヤンデル」というアバター
(画像:Adobe stock)
これさ、ヤンデル先生にぜひ聞きたいことなんですけども、きみ自身が意識的にやってるか無意識にやっているかはわからないんだけど、この一連のチャットでも、「ヤンデルとして話すとき」と「医師として話すとき」で、トーンが違うじゃないですか。
そ、そっすね。
ちがうちがう。
うん。
これ、職業的にはお医者さんに特に多いんですけど、普通に友人感覚で酒飲んでるときでもさ、急に「医者」になることがあるでしょう。スッと距離を置く感じ。
あるね。
あれはやっぱり自覚的にやってるんですか? 「変身!」みたいに。
医者というキャラクター、医者としてまとっているものに、まとっていないときの自分もひっぱられるんでしょう。最初は半分無意識で変容する。それを自覚してからは、なるべく意識的にそういう「変身」をコントロールするようになる。
おもしろいなーー。自我の発生段階みたいな話ですね。
無意識でキャラクターを変容させるシーンを相手に見せるのは、相手にとってストレスだなと思うので、「急に医者になる自分がいるな」と気づいてからは、意識して「変身!」するようにします。そうしないと、未必の故意の無礼をはたらきかねない。
なるほどなー。無礼か…。
やっぱり職業人としての意識が強いんじゃない? あるいはサイエンスの矜持?
■SNSにログインするときの「変身!」
SHARPさんは「変身!」というイメージはあります? Twitterを立ち上げて、ログインして、と「儀式」をへて、みたいな。
少なくともツイッター上にいる時は、勤務中の私です。あれで勤務か、と言われるかもしれないけど。
いやいやめっちゃ勤務だと思いますけれども。
もちろん現実の私は、「シャープさん」より品行方正ではない。 そしてその勤務オンオフの境目がちょっと溶けてくる感じはあります。
へえ……。 「それはいいねえ」と入力して、いったん消して、また書いた。
今日ぜひ話したいのはさ、「やさしい医療情報」って、「これまでの、医者と患者、という立場にこだわったコミュニケーションから一歩(できればお互いに)踏み出しませんか」という試みだと思うんですね。で、その態度は、SHARPさんが時々言っている、「販売者(製造者)と顧客、という関係からもうちょっと近寄りませんか」、という話に通じると思うんですよね。
おおなるほど。
ほむほむ先生が、「これまで、オールドタイプの医師で、家庭でも医師である自分を引っ張ってきていた」と仰っていたじゃないですか。あれなんてまさに「境界が溶けている」という話ですよね。しかもあまりよくない文脈で。
snsiryounokatachi.hatenablog.com
職業人として組織から半歩出ましょうというのは、SNS運営のポリシーでもある。
犬はかつて、ほむほむ先生の境界の融け方をみて「あぶないなあ」という意味のリアクションをしたよね。
うん。
でも、一見おなじように「境界がとけてる」というシャープの考え方というか、「組織から半歩出て~」のほうは、わりとにこにこ、そうかなるほど、って聞いていられる。 その差はなんだろう。
そうなんですよ。編集者も「境界が溶けている人」をいっぱい見てきて、で、自分も周りも壊しちゃった人をたくさん見てきました。 その差、気になるなー。。。
■「職業人と家庭人」、「医者と患者」、「売り手と買い手」
たらればさん自体は、たとえば、シャープの姿をみてて、「いつか壊れるのでは?」と思ったことはあるんですか?
めちゃくちゃたくさんあります。どう制御しているのかすごく気になる。だって人間なんてみんな不安定なところを抱えているでしょう。
ですよね。やっぱりそうなんだ。アカウントがでかいしキャラクターが明るいからわかんないけど、やっぱ、心配にはなる……。
そこはやっぱり半歩だからキープできているのかもしれない。というか半歩にとどまるように気をつけているかも。そしてその半歩がポジティブに見えるのは、はみ出る場所がオールドな場所だからこそ、はみ出る行為が歓迎されやすいのだと思います。特にネットは。
ちょっとその「オールドな場所」について詳しく聞きたいな。どういうことでしょうか。
大企業もそうだけど、従来の医者も、権威的というか、官僚的な言葉遣いをする仏頂面な場所なイメージがする場所。旧態依然とした印象がつまりオールドだと思う。
そうか、そっちが「オールド」なのか。
だから、マス広告もオールド。
「職業人」っていうのがキーワードかな、と思いました。「あ、そうか、職業側がはみ出るぶんには、それが制御されていれば、(個人側が職業側にはみ出るより)だいぶ問題も少ないし、受け止められやすいのか」と。
そう。
シャープがはみでてるのってオールドのほうじゃないでしょう。
これは複雑だけど面白い話だなーーー。
ぼくがはみ出ようと思ったのはオールドな場所で、等身大で正直にしゃべるSNSの方へ行こうと思ったわけです。古い方から新しい方へ。新しい地図。
from オールド to 等身大 ってことか。
SNSという郷に入るから郷に従ったといえばそれまでなんだけど…。
■このチャット対談では珍しく、めちゃくちゃマジメに話しております
わたし、アカウントのプロフィール欄の最初にさ、「編集者」って、ずっと前から入れているんですよね。それは「編集者」っていうガワをかぶりたかったからなんです。つまり個人→所属、という流れだった。たいていの人はSNSではそうだと思うんだけど、いっぽうで巨大企業や医師の場合は、所属→個人、という流れになるわけですよね。だから「はみ出る方向」にも違いが出るんだなーと。
ははぁー。
そうそう、だからベクトルは逆かもしれないけど、組織と個人の相克みたいなのはあります、ぼくの中にも。
おもしろいおもしろい。それ、どうやって解決しているんですか? SHARPさんの中では。
でもSNSでは組織の信用を築くのと、個人の信用を築くのでは、圧倒的に後者の方が速い気がしてて。しかも個人の信用を築くことは、組織からの「いかがなものか」から、我が身を守る盾になるような気もしてて、だからとことん個人に振っています。ただその個人は、現実の私というよりは、職業人の私である個人です。
「職業人 の 私 である 個人」というフレーズ……。
この話、貴重だなあ。SHARPさんはよく「組織から半分出る、出ているぶんだけお客さんに近くなる」と仰るけど、その「出ているぶん」も、現実の中の人、というよりは、職業人である私、なんだなあ。。
わんわんヤンヤン同じ所にうなずいているかんじがする。
ヤン坊マー坊天気予報みたいな。
その場合きみはマー坊だぞ。
量販店でも洋服屋でもいいけど、なんか売り上げる人がいるでしょう。そういう人たちも個人である自分を下地にして、なんらかのかたちでお客さんに歩み寄る職業人だと思うんです。
医者もまあそうかな。
そう、そういうお医者さんがいることを、経験的に知っている人は多いと思う。
なるほどね。
■「飲み仲間」からいきなり「医者」になったら相手は戸惑う?
すごく面白いなと思うのはさ、さっきのヤンデル先生の話の時に出た話で、「医師に変身する」という時に、こっち側としてはさ、戸惑うんですよね。すこし。だってこっち側はずっと「一緒に酒飲んでる友達」なわけだから。「あれ? こっちも患者に変身したほうがいい?」と思っちゃう。だからなるべく「変身」は「なめらか」なほうがいいと思うんですよね。コミュニケーションとして。 で、そういう話と、今のSHARPさんの話はつながっているように思えるんです。
ぶっちゃけずっと自分に置き換えながら読んでいるので、おっしゃりたいことはわかります。
戸惑うのは確かに戸惑う。
(画像:Adobe stock)
これ、「シャープさん」とか「医師」という、かなり巨大でわかりやすいアバターだからうまく言語化できているのかなと思うんだけど、実際問題、個々人のSNSアカウントでも起こっていることなんですよね、たぶん。みんな無意識に「変身」していて、で、無意識に小さい混乱を周囲にも自分にも起こしてる。それでコミュニケーションが「なめらか」になっていないケースがある。
そうだと思います、きついケースもある。
「無意識に境界を越える瞬間」を自覚すると、なめらかさを犠牲にしてでも意識してコントロールしたくなっちゃうんですよ。
あーーーおもしろい!! コントロール、したくなりますよね。たしかに。
チャットだと口調を変えて印象を操作するくらいしかできないけどね。
「どうせ演じるなら、完璧に演じたい」みたいな欲求、めっちゃ強い。
でもさ、変身も半身だけにできる技があった方がいいのかも。
複雑さを残すってこと?
半身(はんみ)。。。
■「変身前の【人】が見えたほうが信用できる」
変身前の人が見えたり、知ってる方がやっぱり信用できる。奥行きもあるし。
before after
キカイダーの方がかっこいい
書かないでおいたのに
SHARPさんって、Twitter上で、ちょいちょい「孤独感」を出すじゃないですか。ぼっち感というほうがわかりやすいかな。あれ、「半身」の効果がでてますよね。(褒めてます)
人間の証明です
人間はみんな孤独だと。
犬はフルコンタクトで犬だな。
フルコンタクトで犬。
犬となり。
個人アカウントのほうが、操作は楽ですよね。アカウントに人格(ゴースト)が乗っ取られやすい。
犬身。
い、犬身。
(わんみ)
個犬アカウント。
犬人の犬人による犬人のツイッター。
犬格 もういいわ。
中盤めちゃくちゃマジメ、というか脱線成分すくなめだったんですが、終盤は「犬」山手線ゲームみたいになりました。なんだ「犬人のツイッター」って。前編の時点で1万字超えているんですが、もちろん話はまだまだ続きます。後半はいよいよ「SNSアカウントで広報PRするさいの具体的な手法」について。あんまり役に立ちすぎて、犬と病理医が「これ無料で聴いていいのか…?」とザワザワした話です。それでは次回をお楽しみに!
構成・見出し たられば
後編はこちら↓